白人の頭の中にはラッセン画が浮かんでるようだ。
『ザ・コーヴ』(The Cove)が第82回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞を受賞した。クジラの町として知られる和歌山県太地町のイルカ漁をテーマにしたドキュメンタリー映画で、2009年の映画公開後にはオーストラリアの姉妹都市が提携を停止するなど話題になった映画だ。
インタビューを受けた日本人には科学的な映画だと騙した上で、立ち入り禁止区域に勝手に入ってイルカ漁を隠し撮り。そんでもって「本当は私たち自身もこういうやりかたで撮影したくなかった」という白人らしい素敵な言い訳から映画が始まり、かわいいイルカの映像と日本人がイルカをモリで突いて血まみれにして解体してる映像が交互に出てくる。
そんなハルノートみたいな映画がアカデミー賞を受賞した。
こういう万引きみたいなゴミ映画があっさり受賞するあたり、本当に白人はクジラとイルカが大好きなんだなあと実感させられる。でもだからといってナショジオチャンネルでやってる優雅に泳ぐイルカの映像じゃ全然面白くなくて、大好きなイルカがバンバン殺される映像のほうが好きなのが白人だ。さらに最後にイルカ漁をしてる日本人をテロリスト呼ばわりしてくれればなお良い。
日本人は人間の手によって動物が殺される映像はあまり見たいとは思わないが、ポスタルの国に住む白人は喜んでそういう映像を見たがる。同じくドキュメンタリー部門にノミネートされた『フード・インク』なんて牛を思いっきり蹴飛ばすわ尻尾バッサリ切るわでかなり痛々しいけど何故かノミネートされている。いっそのこと中国人がトイプードルを捕まえて鍋にするまでを撮るだけでオスカーくらいはラクに取れるんじゃないかと思わされる。
シーシェパードのときもそうだったが、白人には「動物の命を盾にすればあらゆる犯罪が許されちゃう」ノリがある。クジラやイルカを食ってるだけで本気で戦争しかけてくるのが白人だ。日本人は他国の食文化には寛容なので、中国人が犬食べようがオーストラリア人がカンガルー食べようが韓国人が人食おうが「まあ、しょうがないよね」で済ませる気概があるが何故か白人はそうはいかないのである。
そんな白人のラッセン画に食い蝕まれた思考が堪能できる『ザ・コーヴ』だが、何故か今年の夏に日本での公開も予定されている。出演している町漁業協同組合の漁師の多くは無許可で撮影されているにも関わらず日本での公開とは相当アレな配給元だ。
監督のルイ・シホヨスは国内公開にあたり、「日本のみなさん、どうかこの映画を観て下さい。」と言っている。こんな映画をマトモに見るのは学会系だけだと思うが、万が一暇つぶしに見たいと思ったのならユーチューブとかで消される前に見よう。